「ねじ」の過負荷ゆるみ、疲労破壊〜「ねじ」が壊れて困ったご経験のある方に その1〜 締め過ぎないで下さい!締め付けが強過ぎると「ねじ」は緩んだり、壊れたりします。「ねじ」の締付け応力(締付け軸力をねじの有効面積で割った値)は「ねじ」の降伏点あるいは耐力の70%を最大とするのが安全です。 ●ねじゆるみを防いで下さい! 締付けが緩いとボルトは壊れやすくなります。ねじゆるみが起きると、ボルトなど「ねじ」が疲労破壊しやすくなります。これは締付け後に作用する外力をボルトが負担しなければならない率(ボルト内外力比)が大きくなるからです。最初の締付けが緩くても同じ現象が起きます。 大きな振動性外力が作用するとボルトはつらいのです。適正締付けがされていても、作用する外力が大きすぎるとボルトは疲労破壊します。「ねじ」の非破壊設計をやり直してください。 「ねじ」は曲げが嫌いです。「ねじ」が着座する面や被締め付け部材の接合面が傾いていると、締付けたとき「ねじ」の内部応力は引張りだけでなく、曲げが加わります。こうなると「ねじ」の許容応力より格段に小さい力で「ねじ」は壊れます。タッピンねじが斜めに締付けられたときも、同じ現象を起こします。 一度大きな負荷がかかったボルトは取り替えて下さい。予期せぬアクシデントで大きな負荷がかかった「ねじ」には、微小割れや内部欠陥が生じている可能性があります。これが思わぬ破壊の原因になります。安全のため新しい「ねじ」に取り替えて下さい。 保証荷重を厳守して下さい。アイボルト、アイナットには、破壊に関する保証荷重が決まっています。これを超えた荷重がかかると壊れるおそれがあります。ちょうボルト・ナットもトルクはく離強さが決まっています。これを保証トルクと考えて、締付けて下さい。 〜ねじの安全使用取扱説明〜
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