「ねじ」の取扱い警告優しくしてくれたらいつまでも働きます! 〜「ねじ」と親しくしている方に〜 鋼製ねじ(鉄ねじ)は−50℃〜300℃の範囲しか使えません!JISB1051、10521の鋼製ねじの規格には、その適用範囲は”−50℃〜300℃”の範囲内で使うボルト・小ねじであることが明確に示されています。 溶接ボルト、溶接ナット以外はどんなにうまく溶接しても危険です。鋼製ボルトは、すべての強度区分の「ねじ」とも、溶接したときの性質は保証されていません。高強度「ねじ」は溶接するともろくなり、衝撃荷重が作用したとき壊れることがあります。また、溶接の温度で「ねじ」の強さが低下することもあります。強度の低い「ねじ」も、規格の成分で許容されている不純物が、溶接部の信頼性を損ねて破壊することがあります。 ステンレス鋼製「ねじ」は溶接すると、特性が劣化します。ステンレス鋼製「ねじ」は溶接すると耐食性が悪くなります。特にA系(JISB1054の組織区分:オーステナイト系)の「ねじ」は、溶接によって粒界腐食を生じやすくなり、腐食したところに力がかかると、その部分から壊れていきます。また、C系(同組織区分:マルテンサイト系)は、溶接すると熱影響部がもろくなって、「ねじ」を破壊しやすくなります。 「ねじ」に打ち疵やすり疵をつけないで下さい。ねじ部や座面に打ち疵やすり疵をつけると、締付けのときの摩擦損失が大きくなり、締付けが不安定になります。疵のついた「ねじ」はトラブルのもとです。使わないで下さい。 締付けロボットは、異品を選別してくれません。自動組立てのラインには、ねじ締めロボットが使われています。一般の大量生産の「ねじ」は、異品や未加工品の混入の可能性はいつもあります。人による手締めのときは、作業者が選別してくれていましたが、ロボットには選別機能はもっていません。ロボットが「ねじ」を付け損ねて、あなたの製品の欠陥になることも考えられます。ロボットで締付ける場合は、機械による「ねじ」の選別を指定して下さい。万全ではありませんが、異品の混入率は大幅に減少します。 〜ねじの安全使用取扱説明〜
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