「ねじ」の使い方-2

間に合わせはダメ！　〜時々「ねじ」をお使いになる方に〜

締め付け工具が適切でなければ、「ねじ」は役目を果たしません。
「ねじ」には十字とか六角とか締め付けるために都合のよい形が付いています。この形に合う工具も必ずあります。「ねじ」は、ピッタリの工具を選んで締付けてください。

十字のねじ回しは､ピッタリのものを使って下さい。

「ねじ」の十字穴の形は、小さいものから大きなものまで５種類もあります。ねじ回しも同じように５種類あります。ねじ回しは、大が小を兼ねることはありませんが、小は無理すれば大を兼ねることができます。しかし、ピッタリのねじ回しで締めないと、「ねじ」の十字穴が崩れて、緩めることができなくなります。また、締付けているとき、ねじ回しが外れて怪我をすることもありますので注意してください。

ペンチやプライヤで締めないで下さい。

ペンチやプライヤでも「ねじ」を締めることはできます。でも、これをやると締付けが不十分で、ねじゆるみが起きます。また、ペンチなどで挟んだところが滑って外れると、怪我をすることがあります。「ねじ」はねじ回しで締め付けてください。

レンチの口が開いたものは、使わないで下さい。

レンチは長い間使うと、磨耗して口が開いてきます。締付けているときボルトやナットからレンチが外れると、反動で怪我をする恐れがあります。またレンチは、大が小を兼ねることができるものもあります。滑って外れると大変危険ですので、おやめください。

モンキレンチの下あごにガタがあるもので締めないで下さい。

やはり、滑って外れやすく大変危険です。適切な状態のものをお使いください。

ピッタリの工具が見つからない時、手近なもので間に合せないで下さい。

お手数ですが適切な工具が手に入るまで、作業は中断してください。仮に、身近なもので間に合っても、「ねじ」はしっかり締まらず、その役目を果たしません。不完全な締付けにもかかわらず、締めた気になるのが、いちばん危険です。