「ねじ」の使い方-1知ってるつもりが怪我のもと! 〜あまり「ねじ」にお馴染みでない方に〜 「ねじ」は身近な金物です。これまでは、その使い方は、お使いになる方にお任せしていました。しかし、あまりに身近なものであるため、よく知ってるつもりで、気軽にお使いになると「ねじ」はゆるんだり、抜け落ちたりします。実は以外にも「ねじ」締めには、ある程度のスキル(技術的な慣れ)が必要なんです。また、「ねじ」には、過信してはいけない常識もあります。 締付けが足りないと、ねじゆるみが発生します。「ねじ」は回転させる力(締付けトルクと呼ぶ)を与えると、締付けるものを押さえつける力(締付け力と呼ぶ)が生じます。ちょうど良い締め具合で、最良の締付け力が得られます。力の弱い子供さんが、大人用の工具で締付けたときなど、締付け不足で、ねじゆるみが起きやすくなります。 締め過ぎても、ねじゆるみが起きることがあります。ねじゆるみは、締め足らずだけでなく、締め過ぎても起きます。特に、軟質材を締付けるときこのような現象が起きやすくなります。このようなときは、もう一度、追い締めをしてください。 締め過ぎると「ねじ」や周辺部品が壊れることがあります。「ねじ」の締付けは、強いほど信頼てきると考えている人がいます。一般的にボトルは締め過ぎると、ボルト自身が壊れ、十字穴付きねじは、十字穴かねじ回しの先端が壊れます。普通のナット(軟鋼や黄銅製)や相手材に、めねじが設けてある部品の場合、高強度ボルト(たとえば穴角穴付きボルトなど)を使って締めすぎたときは、めねじが壊れます。このようなときは、たいてい締付けている人には、めねじが壊れる寸前だという自覚症状がありません。危険なのはこの時。この壊れる寸前で締付けを止めると、締付けたあと何かの力が加わると、「ねじ」や周辺部分が壊れたり、これらが変形してねじゆるみを起こすのです。 「ねじ」のメッキは一時的な錆止めです。普通、「ねじ」や「ファスナー」に施してあるメッキは、薄い亜鉛メッキです。亜鉛メッキは、「ねじ」などの素地を保護する機能はもっていますが、屋外や浴室で使うときに必要な耐食性はありません。「ねじ」などは腐食すると体裁を損なうだけでなく、壊れることがあります。メッキの耐食性を過信しないで下さい。 〜ねじの安全使用取扱説明〜
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