ノルトロックの構造原理 |
ノルトロックはクサビ状のカムを利用し、摩擦抵抗(Friction)ではなく 張力(Tension)を利用したユニークな緩み止め方法です。 従来の方法とは比べものにならないほど、 ボルト/ナットの安全な緩み止めシステムです。 ノルトロックのロッキング方法はドイツの規格DIN25201に合格しています。 ノルトロックの安全な緩み止めシステムは2枚組のワッシャーから構成しており、 カム面とカム面を向かい合わせにして使用します。 カムの角度(α)はボルトのネジリード角度(β)よりも大きく設計されており、 外側は放射状のリブを刻んでおります。 ノルトロックをボルト/ナットにセットし締結していくと 2枚のワッシャーのカム面とカム面が自動的にセットされます。 締めこんでいくと外側の放射状のリブが 相手材及びボルト/ナットの下面に食いついて固定されます。 したがって振動や衝撃により緩みが起きようとしてボルト/ナットが 回転しようとすると内側のカム面とカム面のみが動こうとしますが、 内側カム角度(α)はネジリード角度(β)よりも大きく設計してあるため カムを簡単に乗り越えることはできません |
ノルトロックの特性・ボルト/ナットの締結における最大の安全性が得られる・振動や衝撃によるボルトの緩みに耐える ・簡単な取り付け、取り外しが可能 ・潤滑油に影響されない締め付け力 (潤滑油を付けていただくことで安定した軸力を得られる) ・軸力を管理することができる ・締め付け力の高い低いにかかわらず、確実な締め付け ・標準のボルトナットと同じ温度条件で使用可能 ・再使用可能 |
ノルトロックの最適使用箇所及び産業 |
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・製造機器 | ・建設用機器 | ・農業機器 | ・搬送機器 |
・自動車 | ・鉄道 | ・トラック | ・船舶 |
・高速道路 | ・工作機 | ・建機 等 |
ノルトロックの使用例 |
ユンカー振動試験で実証 |
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ノルトロックではユンカー振動試験機(ドイツ規格:DIN65151に基づく)を使って、お客様に最高のボルト/ナット締結をご提案します。 ユンカー振動試験は、ドイツ規格(DIN65151)で定められた方式で、最悪の条件で機械を振動させ、ボルト/ナットの締結方法の良否を判定することができます。 ボルト/ナットを機械に装着し、ボルト軸に対して横揺れの振動を測定します。 左記グラフでは他の商品とノルトロックを比較した結果です。他の商品は振動により軸力が低下したのに対し、ノルトロックはなじみ現象による軸力の低下後は、一切軸力は低下しておりません。 ノルトロックをボルト/ナットとセットで使用し締結後に解除する際には内側のカム面とカム面がスライドします、このユニークな動きはノルトロックが確実にワークを固定していることを証明しています。 |
寸法表 |
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