高強度ステンレスボルト

≪BUMAX（ブマックス）とは≫ BUMAX（ブマックス）はスウェーデンステンレスボルト専門工場（BUFAB社）でのみ作られている高強度のステンレスボルトです。 開発のきっかけは、ヨットメーカーや潜水艦メーカー等からの高強度の鋼ボルト以上の強いSUSボルトが欲しいという要求により1990年に開発されEUにて発売されました。 BUMAXの由来は、会社名BUFABのBUとMAXをあわせてBUMAXと名付け、最も優れたSUSボルトとして日本国内でも2006年より販売を開始しました。現在はSUSボルト締結の課題を改善できるボルトとして様々な場所で使われております。 BUMAXはSPSアンブラコ社が輸入販売元です。 ≪BUMAXはなぜ高強度を実現できるのか≫ BUMAXはオーステナイト鋼SUS316L材を使用し、熱処理を行わず、加工硬化により高強度8.8及び10.9を確保しています。さら にBUMAXが高い評価を得ている理由としては強度、耐熱、耐食はいうまでもなく、摩擦係数が鋼ボルトと同等で、締結後にバラつきのない高い軸力が得られることや、ゆるみや疲労破壊を防止できるという点で他のSUSボルトでは実現できないBUMAXだけの魅力があるからです。

≪BUMAXの製造工程≫

≪ＳＵＳ３０４の４倍、ＳＵＳ３１６の２倍の強度（耐力）≫

材料名/特性	引張強度		耐力		・SUS304・316では確保できなかった高い締付力を確保可能。 ・ポンプフランジ締結部に発生する締付後の流体リーク防止。 ・強度不足による疲労破壊防止。 ・大型振動コンベア（熱可塑性材加工ライン）での改善実績あり。 ・特殊油圧ショベル可動部位での改善実績あり。
	Mpa	kg/mm2	Mpa	Kg/mm2
A2-50(SUS304)	500	51	210	21.4
A4-70(SUS316)	700	71.4	450	45.9
BUMAX88	800	81.8	640	65.3
BUMAX109	1000	102	900	91.8

≪海中環境下での１０年テストでも腐食が発生しません≫

ASTM	％ 希硫酸			・濃度20％環境の硫酸腐食試験でもSUS316の3倍の耐食性保証。 ・海上露出するタンカー用ガスタンク締結用に改善実績あり。 ・SCM435めっきボルトの腐食疲労破壊対策として改善実績あり。 ・プラズマガラス研磨装置・次世代燃料試験設備向けに実績あり。 ・製紙機械メンテナンス用に実績あり。
	３％	１０％	２０％
SUS304	1.08	3.00	-
SUS316,SUS316L	0	0.32	1.30
BUMAX	0	0.04	0.44

≪大気中の最高使用温度６００℃を保証します≫

材料/使用温度	400℃	500℃	600℃	限界℃	・ヨーロッパで圧力容器への使用承認がされている唯一のボルト。（TUV） ・SUS304・316の50％アップの600℃まで使用可能。 ・耐熱鋼（SNB7）使用環境（配管等）での改善実績あり。 ・製鉄材料熱間圧延ライン・鋳造ライン向けに実績あり。
A4-70	315（70）	-	-	450
BUMAX88	510（80）	480（75）	450（70）	600
BUMAX109	810（90）	810（90）	765（85）	600

≪ＳＵＳ鋼の中でも、抜群の透磁率１．００６≫

Steel grade and class	最大相対比透磁率	・非磁性環境を必要とする各種精密電子機器・コンピュータ等に 安心して使用できます（透磁率：物質の磁化のしやすさの事）。 ・SPring-8 XFEL真空フランジ用ボルト。 ・粒子加速装置向けに実績あり。 ・MRI装置向けに実績あり。
SUS304-70	1.400
SUS316-70	1.012
BUMAX88	1.006
BUMAX109	1.007

≪熱処理を行わずに強度・靭性を確保します≫

≪ＳＵＳファスナー締結の最大の問題、焼付き不具合を解決≫